11 Dec 2011

この国の統治機構の「ねじれ」

友人が主催した政治改革フォーラムを聞きながら、この国の統治機構は「ねじれ国会」だけではなくそうとうに「ねじれ」ているんだなあということを、6層に分けて改めて整理しました。


  1. 三権分立のねじれ: 内閣提出法案を国会が修正し放題と強い、司法が弱すぎて(統治行為論で逃げる)バランサーがない
  2. 国会のねじれ: 参議院の拒否権が強すぎて法案が通らない(今国会の法案成立率は14/38本の34%)
  3. 政策立案のねじれ: 役所と与党のダイレクションが一致しておらず政治の意図や霞が関の政策立案機能が十分に生かせない
  4. 政党内のねじれ: 二大政党ともに政策理念で成立している党ではないので党内で百家争鳴ばかり
  5. 選挙制度のねじれ: 都市と農村の一票の格差が大きいまま放置サれている、妥協の産物である小選挙区比例代表並立でどのような代表を選ぶかも曖昧
  6. 有権者のねじれ: 歪んだ人口構成と世代間投票率ギャップが、年金に代表される世代間再分配政策と相まって世代間対立の土壌となっている


さてさて、どっから変えたらいいもんやら。一つ思うのは、これだけぐねぐねしていると、一箇所程度戻しても他のねじれに引っ張られてまたねじれてしまうのではないかということですね。かといって余りに大きなガラガラポンは痛みも大きいしなぁ。



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