- 候補者向けのアンケート※から政策主張への賛否の部分を抽出する
- 主成分分析にかけて、面白そうな2軸を取り出す
- 2軸による平面に各党候補者をマッピング、傾向を見る
データ元:2003年衆議院総選挙前の集補者向けのアンケート<ココ>
20の政策主張への評価に主成分分析をかけることで、少ない数でより説明力の強い成分を取り出し、上位2成分に
・第1軸:値が大きいほど「対外弱気・軍拡反対」
・第2軸:値が大きいほど「小さな政府・役割限定」
とうまく意味づけすることができたので、その固有ベクトルと各候補者回答を掛けて2パラメーターを抽出し、その2パラメーターマッピングした。これまでに学んだ統計知識を使って、それなりのマップが出来た。
2003年衆議院総選挙前の候補者アンケートによる政党ポジショニング(主成分分析) |
公明党は、ボードを握っている政党として、民主党と自民党の間の極めて合理的な立ち位置だと考える。ここで想定以上に自民候補者の広がりが大きかったので、連続的な数値を5×5の
マトリックスに分けて、人数を三次元ヒストグラムにして見てみた。
自民党・民主党候補者のヒストグラム |
以前蒲島先生の記事で見たような形では民主党に複数の頂点は出来ず、政策的な違いを除けばあまり自民と変わらない分布形になっている。今回選挙でも同様の調査をやることで、さらなる変化を追うことが出来る。おそらく自民はより「小さな政府」志向になっているはず(べき?)だろうし逆に、広がりは狭くなっているかもしれない。
今後は、自民・民主ともに幅広い支持層を獲得しようとする結果政策主張の幅が広がり、二大政党へと歩みを進める一方で、本質的に国民の選択肢となるべく、「対外強気・軍備増強or対外弱気・軍拡反対」「大きな政府・役割維持or小さな政府・役割限定」という政策の2×2マトリックスからポジションを定め国民に選択を迫るような政界再編が、今後の日本政治において望ましいだろう。
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