27 May 2006

ナスカの地上絵

ナスカ展に行ってきました。

ヴァーチャル地上絵が目当てでしたが、それよりも面白かったのはナスカの人々の「絵心」でした。特に目が、コミカルで面白い。その中でも一番印象に残ったのは、彼らが他の部族との交易で「サル」を手に入れていたと書かれていたキャプションでした。誤訳でなければ極めて面白いですね。家畜としては極めて扱いにくそうなサルを手に入れて何に使っていたのでしょうか。

肝心の地上絵は、線がちょうど人一人歩けるくらいの道くらいのようで、それほど大きくないんだなぁというのが感想でした。でも、やはり行ってみたい。ナスカの地上絵は「世界八番目の謎」らしいですが・・・七番目まではこちら。よく「なぜ地上絵は描かれたのか」との問いがありますが、文字がない文化に暮らしていた人間の行動の動機を推測するには
 ・骨、ミイラetc
 ・遺物、遺跡
 ・同時代の他の文字文化の慣習・伝説
 ・後の時代の文字文化の慣習・伝説
 ・現代まで継承される慣習・伝説
あたりから推測を繰り返していくしかないのでしょうが、そこから出される推測は「確からしい仮説」であって、「正しい」かどうかは分からないのでしょう。ただ、「正しい」かどうかよりも、そのような「古代の人間の考え」に思いを馳せること自体が「現在を生きる人間」にとって素敵なことな気がします。願わくば、ヒトに、想像力を。