Sleipnirを使い出したがこりゃ便利だね。
試験勉強のまとめ。残り試験9個。
「先進地域は、開発途上地域より死亡率が低い」
「平均寿命は、ある年次に死亡した人間の平均年齢である」
「合計特殊出生率とは、一人の女性が生涯に生む平均の子供数である」
「今後我が国は、高齢人口が増え続けるために人口高齢化が続く」
Q.以上の文章のうち、正しい認識はどれか。
A.全て誤解である。
「先進地域は、開発途上地域より死亡率が低い」
→国連によれば、2000-2005年における先進地域の年齢別死亡率はすべての
年齢で途上地域よりも低いが、先進地域の普通死亡率は1.02%で、開発途上
地域の0.87%より高い。また、日本を含むほとんどの先進国では普通死亡率
が上昇している。これらは、人口高齢化にともなう高齢化層の人口ウェイト
の効果である。※普通死亡率=Σ{(年齢別死亡率)×(年齢別人口割合)}
「平均寿命は、ある年次に死亡した人間の平均年齢である」
→平均寿命は、ある年次の年齢別死亡数・年齢別人口・出世数に基づいて作成
する生命表から計算する指標で、当該年次の生存-死亡状況にしたがうと
仮定したときに出生児が生存する年数の期待値である。よって、実際に生存
する年数は、前提となる生存-死亡状況の変化によって大きく変わり得る。
「合計特殊出生率とは、一人の女性が生涯に生む平均の子供数である」
→ある年次の年齢別出生数と年齢別女子総数(正確には生存のべ人数)を
割った数値を年齢別に(通常15歳から50歳まで)足し合わせた数値であり、
各年齢で生む子供の期待値の総和である。これも平均寿命と同様に、現在の
出生状況を前提として置いているため、前提の変化によって大きく変わり
得る。実際の「一人の女性が生涯に生む平均の子供数」は同一年生まれ世代
(出生コーホート)の女性の出生率を過去から積み上げることで算出する。
ちなみに、人口増減がなくなる人口置き換え水準は、出生性比(女子100に
対する男子の割合)と死亡率を加味した数値となり、2.07程度である。
「今後我が国は、高齢人口が増え続けるために人口高齢化が続く」
→必ずしも高齢人口の増加だけではなく、出生率低下に伴う人口の減少が
大きく作用している。なお、中位推計(国立社会保障・人口問題研究所が
出す3推計値の真ん中の数値)では、総人口の減少は下げ止まらなくとも、
老年人口割合(65歳人口の占める割合、04.10.1現在19.5%)老年人口割合
は2050年の32.5%をピークに、その後は緩やかに低下して2100年には30%を
下回っている。
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