ドイツの「国内全ての原子力発電所を停止する」決断は、安全保障のリスクもヨーロッパという枠組みでやっていく、そのためにイギリス・フランスに大して経済的に優位に立ち続けるという意思表明のように思えます。核大国を隣にしながらも核兵器を持てずさらに原子力を捨てるという判断、これこそ政治、ができる彼の国と、糞の役にも立たない不信任案否決でちーちーぱっぱやっている此の国の差は、一体どこから来るのでしょうか。
元ネタのロイター記事はコチラ。(以下保存用にコピペ)
[30日 ロイター] ドイツ連立与党は30日、2022年までに国内全ての原子力発電所を停止する方針を表明した。福島第一原発の事故を受け、メルケル首相が政策の方向転換を迫られたかたちとなる。
原子力エネルギーに関しては、発電所からの気候温暖化ガスの放出量を削減する効果的な手段との見方があるが、福島第一原発の事故で、安全性に対する懸念が再燃している。
現在、30カ国で440基超の原発が稼働しており、総発電能力は37万7000メガワットエレクトリック(MWe)。世界の電力の約14%を供給している。
以下は、欧州で建設中または計画中の原発に関する詳細。
<英国>
欧州の主要公益会社が、イングランドとウェールズ地方に新たな原発を建設するための土地を購入。2018年までに最初の原発を建設する見通し。2011年1月時点で英国には19基の原発があり、純発電能力は1万0137MWe。
<チェコ共和国>
国営電力会社CEZ(CEZPsp.PR: 株価, 企業情報, レポート)は、電力市場が不透明なため、2010年にテメリン原発に原子炉2基を増設するプロジェクトの入札を延期。入札は現在、2013年に予定されている。チェコには6基の原発があり、純発電能力は3722MWe。
<フィンランド>
フィンランドには4基の原子炉があり、純発電能力は2716MWe。フィンランド議会は、2010年7月に新たな原子炉2基を建設する案を可決した。すでに5基目の原子炉が建設中で、2013年に稼働する見通し。
<フランス>
フラマンビルで1600メガワット規模の原子炉1基を建設中。計画より2年遅れとなる2014年に稼働を開始する見通し。フランスは58基の原発を有しており、純発電能力は6万3130MWe。
<ドイツ>
政府は昨年、国内17基の原発の稼働延長を決めたが、東日本大震災を受け、脱原発に方針を転換。稼働停止中の8基を閉鎖し、残りの原発も2022年までに全面停止することを決めた。6基は2021年までに停止する。2011年1月時点の純発電能力は2万0490MWe。
<イタリア>
主要8カ国(G8)で唯一、原発が稼働していない。チェルノブイリの原発事故を受けて、1987年に原発の閉鎖を決めた。原発の新設凍結を盛り込んだ法案が5月24日に可決された。ベルルスコーニ首相は原発推進派だったが、東日本大震災を受けて国民の間で不安が広がったため、新設計画の凍結を決めた。
<オランダ>
オランダの電力大手デルタは、仏EDF(EDF.PA: 株価, 企業情報, レポート)と共同で原発1基を建設する計画。2019年までに稼働する可能性。国内の原発は1基。純発電能力は487MWe。
<ポーランド>
政府は石炭への依存から脱却するため、原発1─2基の建設を望んでいる。1基目は2022年までに建設したい考え。当初は2020年までの建設を目指していた。
<ロシア>
ロシアの国営原子力企業ロスアトムは、世界で建設中の原発62基のうち14基の建設に関わっており、さらなる受注を目指している。同社は、東日本大震災にもかかわらず、原発ルネサンスは続くとの見方を示している。
ロシア国内の原発は32基。純発電能力は2万2693MWe。
<スロバキア>
エネル(ENEI.MI: 株価, 企業情報, レポート)傘下のスロバキア電力がミハロフツェに原発2基(470メガワット)を建設中。2012年─13年に稼働予定。国内の原発は4基、純発電能力は1792MWe。
<スウェーデン>
国内の原発は10基、純発電能力は9303MWe。国内の電力の約5割を供給している。
出所: World Nuclear Association/Reuters/www.euronuclear.org, International Atomic Energy Agency
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