ある意味逆説的で、多様な消費者市場で闘うほど即断できる独裁的に、収斂する法人市場で闘うほど分散的に決められる分権的に、組織を作り上げる必要があるように思えます。
顧客が個人に近ければ近いほど、さらに様々な価値観が反映され得るもの・サービスを提供するには、何より三歩先でも同時代でもない一歩先のユーザーに近い人、例えばかのSteve Jobsのような、に意思決定させるような、そしてそこから雑音を排除するような、ガバナンス・アーキテクチャを構築できるか、が競争力の源泉になるのかと思います。(イメージー:ハイテク商品メーカ、自動車メーカ)
一方で、中間消費財や生産設備などを法人に売っていく際には、特許・技術的に「自分たちにしかできない」という領域を作り、そこを徹底的に守りながら(敵をM&Aで排除するなど事実上の寡占状態を作りながら)次の領域を作っていく、というある種<営業→設計→開発>一気通貫型の組織設計とそれら全てを束ねられるリーダーの育成と配置が継続的にできる組織が、最も強くなる気がします。(イメージ:産業用機械メーカ、ハイテク部材)
また、顧客が大規模法人になると消費財・サービスにせよニーズは収斂していきそのレイヤーでの差別化の勝負ではなく、関係する人は多く複雑なコミュニケーションが交わされるので、きめ細かいコミュニケーションができる人材を多層に用意しつつ「チーム」として動けるような分散型の組織文化・インセンティブ設計をできるかどうかが、勝負を分けるように思えます。(イメージ:システムインテグレータ、コンサルティング)
これ、もう少し整理したら面白くなるかもしれませんが、今日はこの程度で。
参考:
The Economist: What Germany offers the worldAn 1884 law created the dual-board system of corporate governance in its current form, with a managing Vorstand answerable to a separate supervisory board. Among the supervisors were bankers, who provided “patient capital”, and scientists, whose expertise was valued as highly. The vocational training system, set up during the 1880s, provided new producers of chemicals and machinery with skilled and loyal workers. Bismarck established the welfare state in part to cater to their needs. The way the health insurance system worked required capital and labour to co-operate, paving the way for works councils and, almost a century later, for mandatory representation for the workers on the supervisory boards of large companies.
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