16 Feb 2006

再び、ジョン・ロールズ/ロールズ―正義の原理(著:川本隆史)

どんな人物像だったかも知りたいのでロールズ―正義の原理も購入しました。


「現代政治学の名著」のロールズ「正義論」の部分を読み、「政治学」を読むもよく理解することができないまま、川出先生の現代政治理論で触れ興味をかき立てられ、「公共哲学」を読んで数式を交えることで理解が進んだ気がして、「二〇世紀の政治理論」にわかりやすくまとまっていたので一歩前進し、今は「公正としての正義 再説」に挑戦中。これが終わったら英語勉強を兼ねて"A Theory of Justice"にも取り掛かります・・・こうして書いてみるとだいぶはまっていますね。

知らない人に一言だけ説明しておくと、「どのような社会が公正なのか」という「問い」に対する「答え」を何とか構築しようとしていた人です。

政治学者と言うよりは哲学者という肩書きが付くことが多いらしいし、理論の現実政治への適応に余りポジティブではなかったらしいです(それでもヒロシマ50周年には、原爆投下を批判しようと試みていた)。

人物像まで興味を持つようになったのは、日本政治外交史にて酒井哲哉先生が、人物像から歴史的展開を説き起こしていた点に影響を受けているのでしょうか。歴史は流れているようだけど、人の意思決定の積み重ねであることを、つねづね実感させてくれる授業で、高校の授業とかでこんな日本史聞いていたら面白かっただろうと感じましたが、逆に今だからこそそう感じられるのかもですね。

授業のお陰で、戦前の政治体制、とくに大正デモクラシーのモメンタムについてだいぶ蘊蓄が溜まりました。マニアックでしたが、試験前に慌てて買った酒井先生の現在唯一の著書、大正デモクラシー体制の崩壊―内政と外交は、半分しか読めていないけど、でも素敵な本でした。先生が今後研究を深めていくことを期待しています。とりあえず、マンガ日本史で読んだり、中学校くらいで学んだ明治~昭和初期とは大きく違った歴史展開を感じることができました。

珍しく「ですます調」でした。それでは、実家の部屋の片付けに戻ります。

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