28 Dec 2005

人口減=フロンティア?

人口の自然減が始まった。といっても社会増=海外からの移民があるから、厳密に
「人口減」が始まった訳ではない。あくまで、自然減:出生数-死亡数<0

この環境にある意味、ワクワクすると言っては過言なんだろうか。

世界人口が単年度1%増加を100年間続けたとしたら、単純な複利計算で2.7倍になる。どころか、万が一1960年代のような2%増加を100年続けたら、7.2倍にもなる。とてもこの地球が追いつく気がしない。

巨視的に見て、どっかで人口は収束しない※といけないはず。例えば、地球のキャパが100億だとしたら、人口モメンタムがあるので収束に至る時間を加味して、残された時間はあまりない。さらに土地的なキャパシティの問題だけではなく、エネルギー的な問題もある。先進国の人間は、途上国の10倍以上の消費をしている。
 ※あえて「させない」ではなく「しない」と書いたのは、人口を政策的に
  コントロールしようとする発想に、ナイーブな違和感を感じているから:-(

こういった環境下において、10億年後くらいにまた再び偶然生まれた知的生命体に解読されるのではなくて人類史が残っていくためには、「先進国に於ける人口安定モデル」、すなわち、人口が均衡もしくは減少する環境下での国家・社会運営モデルを描くことは未だ人類が誰もなし得ていない「フロンティア」と言えるのではないだろうか。日本の政策環境は、まさにその「フロンティア」に面していると思う。

国家が旗を振って「子を産め」というのもどこか違和感がある。それは、「誰の」幸せを考えた上での施策なんだろうか。大声で騒ぐ必要は、ないんじゃないのか。

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