17 Apr 2008

Work to live or live to work

引用元:
[JMM475Th]「シティ、独立、そして日本人-その2」ロンドン~スクエア・マイルから

社会人になるまでの仕事観はだいぶ"Live to work"に偏っていましたが、仕事の上でいろいろな働き方・仕事観を持っている方々に出会ったことに加え、今回のヨーロッパ生活でだいぶ変わってきた気がします。"Work to live"と嘯いてみても、"Live to do what?"という心の中に巣くう天邪鬼意くんが発する問いからは逃れられそうにない気もしています。

今の答えは、"Live to do something relevant to me and people around"でしょうか。

31 Mar 2008

今日で3年目

社会人もようやく3年目に突入しました。

あっという間だった2006年、濃く長い時間を過ごした気がした2007年@日本、海外にトランスファーしてからはまたしてもあっという間に時間が過ぎ、日本に帰るころには(マニアックですが)尾崎豊の享年を越してしまいそうです。

公私ともども、だいぶ入社前にイメージしていたものとはかけ離れた社会人生活で色々ありましたが(そもそも今海外で働いているなんてところから想定外です)、なんていうか、四十にして惑わず、とは四十までは惑い続けるものなのでしょうか。

追伸)ゼミの先生が知事に当選しました。遠く彼方からお祝い申し上げます。

いや、答えはもう出ているんですけどね。あと必要なのはタイミングと勇気。結局のところLook forwardして考えようとして分かった気になるのは勘違いだし、何が回り道になるのか(いやそもそも回り道があるのか)なんてLook backwardして初めて見えるものだろうし、縁とタイミングが僕に向くようなら、思い切ってジャンプしてみようと思っている、そんな3年目(正確には2年目の最終日)です。

7 Mar 2008

プラハ/Prague + ハイデルベルグ/Heidelberg

2月半ばより、歴史に翻弄され続けた街、プラハで働いております。うちの両親もまさか息子が東欧、旧共産圏で働くとは思ってなかったでしょう。

現地でシニアな人の話を聞いていると、友人が高校での問題発言を問われて数年間は大学に入れなかったとか、いかに共産党政権下からドラスティックに移行したかに驚かされます。チェコの人々は自らを指していわくcynicalと言っていましたが、その歴史を考えるにそれが彼らのすべだったのかもしれません。

街自体は、いかにもヨーロッパという感じのlovelyな街並みで、特に川沿いの景色は観光客が多いことを頷かせます。先週末に訪れたドイツのHeidelbergもそんな感じの古い街並みでした。EU member country, Eastern Europeの一部として、急激な変化にさらされているとは思えない、ゆったりとした時間がここでは流れているようです。週末に仕事からステップバックして、ゆっくり自分のキャリアと人生に思いを馳せるのにとても適している雰囲気です。

Prague castle from Charles bridge(カレル橋)
A famous, traditional restaurant

Town view from the Heidelberg castle

3 Feb 2008

Stonehenge, in the middle of nowhere

Stonehengeを見に行きましたが、まさにmiddle of nowhereに石がでーんと立っていました。見もふたもない言い方ですが。

Stonehenge, in the middle of nowhere, UK

なんかあまりに周りに何もないので、神秘性とか感じなかったのは日本的な森林文化的アミニズムに慣れてしまっていたからですかね。それとも単に、最短でも10メートルくらいまでしか近づくことしか許されていなかったからでしょうか。あるいはあるいは、非常に風が強く寒くて外に30分しかいれなかったせいでしょうか。

Stonehenge, in the middle of nowhere, UK

まあ、結論から言うと(HeathrowからバスでWoking stationまで45分、電車でSolsburyまで1時間、駅から現地までタクシーで20分という時間+待ち時間)×2だけの価値はあったかと・・・たぶん。

2 Feb 2008

Our Daily Bread / The Phantom of the Opera in London

イギリス・ニューカッスルでのプロジェクトがどうにか終わり、帰りの週末を利用してロンドンをぶらついてきました。一番のお目当てはThe Phantom of the Operaでした。

The Phantom of the Opera
日本で劇団四季のものを日本で観て正直いまいちだったので「いつかは本場のものを」と思っていたのですが思ったより早く機会が来ました。当日に最後の1枚のチケットを確保し、Institute of Contemporary Artで時間をつぶす目的で観たドキュメンタリーOur Daily Breadが大当たりだったという幸運を経て、Her Majesty's Theatreへ。

Our Daily Breadは、日本語だと「いのちの食べかた」というちょっと情緒的なタイトルがついているようですが、中身は、90分間淡々と我々が食する野菜、牛乳、食肉がまさに「生産」されるプロセスをあえて断片的に提示する、BGM・モノローグ一切なしのドキュメンタリー映画です。これはこれで、どこか思考を遮断して生活していることを浮き彫りにさせてくれたいい映画でした。そこから派生して、人間を想像(同情)する力と、人間を想像(類推)してしまう力という表裏の問題をちょっと考えましたが、それはまたいつか。

さて、The Phantom of the Operaですが、大まかに2004年の映画版を観たことがあったのですが、後半については思い出せず、劇団四季の記憶もうろ覚えだったお陰でとても楽しめました。映画DVDを衝動買いして観たところ、エンディングはだいぶ違うようですね。舞台の終わり方は余韻が残る感じが非常に素敵でした。

劇場自体も1897年設立の歴史がある劇場で、趣があり素敵でした。あいにく座席が一番後ろだったので、Phantom, Christine, Raoulのカルテットの場面で3人を観ることができなかったり、細かい表情が見えずオペラグラスを使って見たりと残念な点もあったので、次はいい席を取ってまた観に来たいですね。

The theatre of the musical

おまけ1:イギリスのHouse of Commons & Big Benをテムズ川越しに。議会政治の原点ですかね。明治憲法がイギリス立憲政治ではなくプロイセン憲法を参考にしたのには、歴史の必然があるのでしょうか。
House of Commons & Big Ben

 おまけ2:見かけた日本映画のポスター。いろんな意味で間違っているかと。まあ極端なものが取り上げられて翻訳されさらにずれるのは「異文化交流・文化紹介」の本質でもあるのでしょうが。
Kamikaze Girls??


17 Jan 2008

「運命」/蒲島先生が熊本県知事選挙に立候補

大学で唯一取ったゼミの先生で、その生き様をとても尊敬している蒲島先生が、熊本県知事選挙に立候補を決心されたそうです。

政治学者としてのイメージが強かったので非常に驚きました。が、よく思い返すと著書「運命」にあったように、小学校のときの「夢」(これは彼のキーワードでもあります)を実現する道を進んでいる結果なんでしょう。

詳細に興味がある方には、ぜひ生い立ちから東大教授までを語った「運命」を読んでほしいですが、HP上の「逆境の夢 学者人生を拓く」にもまとまっております。

運命―農奴から東大教授までの物語
運命―農奴から東大教授までの物語

この本は、凹んだりとか先行きが見えなくなったりとかそんなときに読んで、もう数十回くらい繰り返し読んだのではないのでしょうか。政策的なポジションは存じ上げておりませんが、人物として非常に信頼のできる方だと思っております。チャレンジングな地方政治の環境下で、どんなマニフェストを描かれるのか楽しみです。

15 Jan 2008

チェンジメーカー

「チェンジメーカー」「チェンジメーカーII」という2冊の本を読んでいます。
世界各国のいわゆる社会企業家social entrepreneurのインタビュー集です。

Change Maker 1

Change Maker 2

「チェンジメーカーII」で、「日本人が生んだ出稼ぎ移民向け小額融資銀行」として
MicroFinance International Corporationという「会社」と、その設立者である
枋迫篤昌 Atsumasa Tochisakoという方が紹介されていました。彼がメキシコ
で現地の貧しい家族との夕食を交わして感じた原体験の言葉が非常に響いたので、
忘れる前に書き残しておきたいと思います。

『真面目にこつこつ働く彼らが人間らしい暮らしをする収入さえ稼げない。
 社会システムのどこかが壊れている』

彼はその約20年後の2003年に、先進国で働く移民向けのリテールと途上国の現地
マイクロファイナンス機関向けの融資を組み合わせた(他のサービスはHP参照)
MicroFinance International Corporationを立ち上げます。銀行マンとして培った
専門性と志が統合されたすごい発明ですし、50歳近くまでシンプルな志を保ち続けた
ことにも尊敬するばかりです。

以下ひとりごと。

本日、社内で「社会セクター(NGO/NPO/国際機関etc)」を専門にするオフィスへの
一定期間の転籍プログラムに出した応募を提出ました。人気が高いプログラムであり
日本人の前例はいないとのことですが・・・とエクスキューズを積み上げてもしょう
がないので、とりあえず一歩目から踏み出すことにしました。
僕は、なんていうか、「社会貢献」がしたいと思っていません。少なくとも、その
言葉は僕の感情にフィットしない。そうじゃなくて、ただ、自分が理不尽だと思う
こと(例、将来の世代の負担になると分かっているのに積み上がる借金)を自分の
手で変えたいだけなんだと思います。
まあ、少なくとも今はそれでもいいんじゃないかと。顔を上げて歩いているうちに、
また何か新しいものを見て聞いて感じることで変わるだろうし、きっと方向性は
間違っていないんじゃないかと。たとえ応募で落ちたとしても、今の気持ちを忘れ
ないように、このちょっと恥ずかしい投稿を残しておきます。
"Go crazy now for your future."
だいぶ昔、ケニアに行く前に、友達に贈られた言葉を思い出しました。
帰ったら彼と飲みに行こう。

3 Jan 2008

Manifesto

遅ればせながら明けましておめでとうございます。ベルリンで新年を迎えました。数秒ごとに爆竹が鳴り響き、脇からロケット花火が飛び交い、ビールやワインの瓶が路上で割れ散らかっているクレイジーなイベントでした。
2008 New Year at Berlin, Germany

さてさて改めて、社会人なりたて時の心がけを振り返ってみたいと思います。

  •  「それにもかかわらず!」と言えるAspirationを形成すること
  •  そのために、自分を信じること
  •  でも、特に他人に対して謙虚であること
  •  その中で、「大人」になること

Aspirationの形成は結局、「非営利組織・政府・地方自治体をどうマネージするか」に絞れてきている気がするので、そちらはそろそろと進めていく予定です。なんで、海外でスタートする2008年は2番目になっていた「自分を信じる」にフォーカスしていこうと思います。

"Though I cannot solve it now, I definitely will do sooner or later."

そのための努力の積み重ねが、自分を信じる力を形作る。僕は、この道を愚直に進むしかないのかなぁと。

25 Dec 2007

クリスマスマーケット / Christmas makerts in Frankfurt, Munich, Nurnberg

クリスマスシーズンはせっかくなのでクリスマスマーケットで有名なドイツ内をぶらぶらしていました。といっても直前の金曜日まで仕事でずっとイギリスにいたので、フランクフルト、ミュンヘン、ニュルンベルクを回っただけでしたが、素朴なクリスマスマーケットを、買い食いをしながら回っていて非常に楽しかったです。

フランクフルト・市庁舎前の広場
ミュンヘン・マーケットの入口

ニュルンベルク・教会前の広場

こちらでは家族で過ごすシーズンなので、ホテルはオフシーズン価格、イヴは2時に店が閉まるという状況で、日本の正月みたいにのんびりすることができました。結局25日は一歩も外に出ず、自宅で「フラガール」と「素晴らしき哉、人生!」を久しぶりに鑑賞しました。

「フラガール」は、女性が凛として立っている映画であり、プロジェクトリーダーの映画だと感じましたが、やっぱり蒼井優が素晴らしい。凛としていく役柄がはまっているなぁと感じました。余談ですが、公式HPの写真の2007.DEC.30thがこれまた素晴らしいです。写真集をAmazonで注文せざるをえないくらい刺さりました。舞台の「オセロ」も、日本にいたら見に行きたかったです。

「素晴らしき哉、人生!/It's A Wonderful Life」はフランク・キャプラ監督とジェームス・スチュワートのまさに名コンビが、単純な人生賛歌ではない、思い通りに行かないことばかりの人生の浮き沈みと、それでも人生を肯定するパワーを確認させてくれる素敵な映画です。何回見ても、ジェームス・スチュワートの絶望と希望の演技は素晴らしい。

「スミス、ワシントンへ行く/MR.SMITH GOES TO WASHINGTON」と並んで、ずっと棚に置いておきたい作品です。こっちは、蒲島先生の政治過程論の授業で見てから、ひとつの自分の原点になっている作品です。

ある意味、人生25年で一番クリスマスを楽しんだのではないかと。感謝感謝。

31 Oct 2007

なぜ「貯蓄から投資へ」

日本を出る際に、円資産を銀行口座に放置するのももったいないので、約4割を海外株式ベースの投資信託に換えてきましたが、1ヶ月で平均4%程度の基準価額の伸びを示しておりまずは順調でほっとしています(人生初のリスク資産購入)。

そこで、日本の個人金融資産に占める投資信託の割合が気になったので日本銀行の資金循環統計を見てみました。さあ、どれくらいの割合でしょう?
(ちなみに、2006年度末で総資産は1533兆円です。)

(1)1.5% (2)4.5% (3)8.2% (4)10.8%

正解は、(2) 4.5%(68.4兆円)でした。2000年度の2.4%(33.9兆円)からは年平均で12%超の成長を示し、6年で倍になっています。実は、2004年度段階でも37.9兆円までしか達していなかったのでここ数年で急成長したわけですね。トレンドは「貯蓄から投資へ」向かっているかというと、上記の投信とか国債とか2000年:10.1億円(全体の0.7%)→2006年:33.3億円(全体の2.2%))は確かにそうですが、現預金が占める割合は50%前後で推移しており変化が小さいですね。

個人金融資産に占める現預金の割合(出典:日本銀行 資金循環統計)

短期コールレートが1%を切り5年定期ですら金利1%を切り始めた1995年から10年以上たつのに、本格的な預金の流出すら起こっておらず、定期預金が流動性預金に移動したくらいなのは、日本人がエコノミクスを気にしない非合理な人たちだからではなく、日本における金融商品のサプライサイド・ディマンドサイドの双方についてボトルネックがある気がしてなりません。

労働力が減る国において、せめてお金に働いてもらわないといけないのに、それを銀行に丸投げというのではあまりにもったいない(銀行に勤めている友人の方々ごめんなさい、でもこれはどうしても言いたかった)。

お金至上主義とかそんな極端な主張をしているわけではなく、先日パリでストライキに出くわして大変だったときに、働くことを含めた生活することは社会の一部を構成しており、その一部が止まるだけで社会は簡単に回らなくなってしまうんだなぁと感じたことが結構起因したりしています。「金は天下の回り物」ではないですが、マネーフローに対して責任を持つのは、社会の構成員としての義務ではないでしょうか。

余談ですが、税金の行方に対しても感心が薄い(住民税で所得の1割近くを払っているのに投票率が30%とかの地方議会選挙ってどーゆーこと)のとかは、税金を現金納入すると同時に投票とかにすれば結構真剣味が増すのではないかと。札束で100万円くらいを持って投票しに行ったらもっと税金の使い道の透明性やバリューフォーマネーに対して敏感になるのではないでしょうか。

最後に、先日読んだ日経ビジネスのさわがみ投信代表のコメントを引用します。
『現預金はある意味『丸投げ』『無責任』なんですよ。自分の意思は何もない。』
『投資というのは、自分の夢や価値観に合わせて、自分のお金を投入するということ・・・(中略)・・・自分がどういう社会に住みたいのか、あるいは子供や孫たちにどんな社会を残してあげたいのか、そんな意思や判断や夢を投影させていくことになるんです。』
投資に対する思想がもっと語られるようになれば、少しは変わる気がします。