30 May 2005

マッキンゼー事業再生/冨山和彦インタビュー


結構久しぶりにミクロな観点からの「経営」の本を読んだ。「新・日本の経営」は、あくまでマクロな経営観のお話であり、アイセック引退以来意図的に避けていたミクロな経営のお話をふと読みたくなったので、経済学部図書館で1冊借りて読むことにした。

ターンアラウンドに取り組んだ経営者へのインタビュー記事が非常に面白く、特に韓国の国民銀行再生(Ch.3)とCRMを活用したカジノ再建(Ch.4)が印象に残った。後者は、偶然ビジネス英会話6月号(英語で学ぶMBA実践講義)でも触れられていた。

その中でも一番印象に残ったのは、産業再生機構COO冨山和彦さんへのインタビューで、特に
「経営者は本来、ヒト、モノ、カネ、この三つをすべて把握して・・・
それらを超短期、短期、中期、長期くらいの四タームで見る。つまり、
三×四=十二の局面を把握していかないといけない」
という言葉が印象に残った。某ジョブで、自分はスナップショットで静止画を描写することはそれなりにできても、時間軸を動かす想像力が欠けているなぁと痛感したことを思い出す。まあ、五日間でお金もらって自分の課題に気づかせてくれてありがとうとも言えるけれど。

他にも自分には「まだ」できねーと思っている部分を抜粋。
「(ターンアラウンドの)戦時は独裁です。権力を集中させた人間が間違う
リスクもあるがそれよりも合議制のリスクの方がはるかに大きい」
「ロジカルに論破しながらも、エモーショナルにはできるだけ禍根を残さ
ないようにして、ゴールに到達しなければいけない」
最後に、最近の自堕落な生活に反省して。
「人間は怠惰な生き物だから、何らかのディシプリンが効いていないと易き
に流れてしまう」
アウトプットでの競争に晒される機会をもっと持たないと、もったいないもったいない。

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