23 May 2005

政党政治の再生(著:北岡 伸一)

ふと図書館で手に取った政党政治の再生―戦後政治の形成と崩壊を読破した。改めて授業を受けられればよかったのに、と残念に思う。

政治家について「政治は結果責任であるから、無能でクリーンよりダーティでも有力な人物のほうがましである」と言っていることは非常に共感できる。

政治は、実現のための手法である。ディスカッションとサジェスチョンだけでは、変わらないことにより利益を得る人間しか幸せにしない。リーダーは、目標を掲げ、支持を集め、支持に応えるために、どこかで実現のための「決断」をし、実現のために戦い「結果」で語らないと意味はないだろう。

ただし、それを少数の人間に期待するのは限界があるから、「政治家の利己心を利用し、彼らを競争させ、勝ち残った者に国政を託する」必要があり、その前提として国民は「政治化がいかにフェアな競争をするかを監視することでなければならない」と説いているのは面白かった。

ある観点からは政党も「民」であり、「官」から脱却した「民」の競争によって「公」の利益を担保することを期待してみたい。そのために結局は、前提となる部分のルールを定め、監視のクオリティを高めるしかない。そこに絶望してエリート民主主義を信ずるより、できる限り参加型民主主義を信じてみようと思う。

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