15 Jan 2008

チェンジメーカー

「チェンジメーカー」「チェンジメーカーII」という2冊の本を読んでいます。
世界各国のいわゆる社会企業家social entrepreneurのインタビュー集です。

Change Maker 1

Change Maker 2

「チェンジメーカーII」で、「日本人が生んだ出稼ぎ移民向け小額融資銀行」として
MicroFinance International Corporationという「会社」と、その設立者である
枋迫篤昌 Atsumasa Tochisakoという方が紹介されていました。彼がメキシコ
で現地の貧しい家族との夕食を交わして感じた原体験の言葉が非常に響いたので、
忘れる前に書き残しておきたいと思います。

『真面目にこつこつ働く彼らが人間らしい暮らしをする収入さえ稼げない。
 社会システムのどこかが壊れている』

彼はその約20年後の2003年に、先進国で働く移民向けのリテールと途上国の現地
マイクロファイナンス機関向けの融資を組み合わせた(他のサービスはHP参照
MicroFinance International Corporationを立ち上げます。銀行マンとして培った
専門性と志が統合されたすごい発明ですし、50歳近くまでシンプルな志を保ち続けた
ことにも尊敬するばかりです。

以下ひとりごと。

本日、社内で「社会セクター(NGO/NPO/国際機関etc)」を専門にするオフィスへの
一定期間の転籍プログラムに出した応募を提出ました。人気が高いプログラムであり
日本人の前例はいないとのことですが・・・とエクスキューズを積み上げてもしょう
がないので、とりあえず一歩目から踏み出すことにしました。
僕は、なんていうか、「社会貢献」がしたいと思っていません。少なくとも、その
言葉は僕の感情にフィットしない。そうじゃなくて、ただ、自分が理不尽だと思う
こと(例、将来の世代の負担になると分かっているのに積み上がる借金)を自分の
手で変えたいだけなんだと思います。
まあ、少なくとも今はそれでもいいんじゃないかと。顔を上げて歩いているうちに、
また何か新しいものを見て聞いて感じることで変わるだろうし、きっと方向性は
間違っていないんじゃないかと。たとえ応募で落ちたとしても、今の気持ちを忘れ
ないように、このちょっと恥ずかしい投稿を残しておきます。
"Go crazy now for your future."
だいぶ昔、ケニアに行く前に、友達に贈られた言葉を思い出しました。
帰ったら彼と飲みに行こう。

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