18 Nov 2005

Carlos Ghosn

カルロス・ゴーンを生で見てきた。

生憎スタッフ扱いでメモを取れなかったので覚えている範囲で。一番大きな印象としては(ルネッサンス ― 再生への挑戦を読んでも感じたことだけれど)決して特別なことを言っているわけではなく、"basic elements of management"を押えた上での"excellence for pursuit of results"にこそ勘所があるのだと感じた。



What is required to be a leader?というような質問に対して、
 1.ability to connect people to the leader and the company
 2.persistence to performance, results
という主旨のことをしゃべっていたのは印象的だった。「コミットメント」という、彼が日本に広めた(と思う)言葉もあるように、「結果に対する責任」がリーダー・経営者の役目なんだろう。

Who own a company?というような質問に対して、
 Concretely, legally, shareholders own the company.
と「所有者」という疑問に対しては回答し、「誰のためか」という含意に関しては、
 If I compare the company to human, shareholders own only the body,
 its mind, i.e. the direction, is made by customers, and its heart is
 made of employees. What's more, they cannot be separeted.
という主旨のことを言っていたが、論理的に定めようがないこの問題に対して、多くは「ステイクホルダーをバランスよく満たすこと」と一般論で返すのではなく、妙味のある例示だった。

あと、...Why? Because...と、ロジックのつながりを非常に意識してしゃべっておりストーリー、ロジックのつながりが明晰で、少々単語が聞き取れなくても大意を掴むことができた。イイ質問に対しては盛り上がって、楽しそうに立って身振り手振りを駆使してしゃべっており、非常に惹き付けられるプレゼンテーションだった。

余談だが、所謂「コスト・カッター」の切れ味というよりは、思ったよりも暖かみがありそう(てか、かわいげがありそう)な人柄を感じ、「一緒に仕事してみたいな」と思わせてくれた。これも、経営者としては絶対に重要なことだと思う。1時間と短い時間だったが、有意義な時間だった。実行委員の皆さんお疲れ様。

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