25 Aug 2007

映画感想:SiCKO

「シッコ」を見てきました。

「ボーリング・フォー・コロンバイン」や「華氏911」と比べると、ユーモアや批判精神を抑えめにして、比較的落ち着いたスタンスからアメリカ合衆国の医療保険制度に対して「なぜ我々もできない?」を考えさせる、良質のドキュメンタリーでした。

偏向的という批判は、それがメディアの本質である以上的を得ていないでしょう。現実の一部を切り出して、並べ替え、伝えたいストーリーを作り出す。こう書くと手法そのものは変わっていないのですが、マイケル・ムーアが世界(あるいはUSA)をどう見るか、が大きく変わったことが映画にも反映されている気がします。

一度人々に絶望し、それでも希望を持って闘おうと思ったんじゃないかな。なんとなくですが。

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