友人の結婚式に参加するついでに久しぶりに一時帰国していましたので、今まであまり足を運んだことのない東北を旅行してきました。
弘前城で見た桜は、とても見事なものでした。「桜の森の満開の下」にある恐怖をも忘れさせてくれる、人が作り出した美というものを感じさせてくれました。
こちらは、東山魁夷の代表作「道」のモチーフとなった八戸の海岸沿いの道です。一緒に行った人がどうしても見てみたいとのことで、わざわざローカル線を駆使して無人駅から小一時間ほど歩いてたどり着きました。
後者はその後、東京国立近代美術館の生誕100年展でその後観た絵です。本人肉声のガイダンスが付いていたのですが、齢40超にして「道」がすっと見えたような回顧の言葉が、周囲の風景を削ぎ落として道だけを見ている人間の視座を教えてくれるようであり、まだ見えぬ道を何はともあれ歩いている自分には印象深かったです。
あと、奈良・唐招提寺の御影堂障壁画である「揚州薫風」は、畳に座ったくらいの視点から眺めると吹き抜ける薫風を感じさせてくれる素晴らしい作品でした。
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